まるで夢を見る者のような、
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惚れるかと思った。むしろ、惚れた。
「ん? なんだ」
「えっ、あっ」
世に言う一目惚れと言うヤツがあるなら、まさにこの状況なんだろう。わたしは、テラスに座った彼と目があって、ドキドキした。
恋でドキドキって、漫画しか有り得ないと思っていたのに、これはマジだ。本気でドキドキしている。
「座りたいのか?」
「あっ、えと……」
「向かい側、空いてるぞ」
と、彼は自分の向かい側の席を手で示す。断るに断れない空気にわたしは頷いて、彼の向かい側の席に座った。
目の前で見ると、本当にかっこいい。程よい筋肉、って言うのかな。健康的な色の腕が素敵。金髪に青い瞳なのに、『ハンサム』とか『イケメン』って感じじゃないのが、すごくいい。
つまり、わたしは彼に一目惚れしたわけだ。
「あの」
「何だ?」
「この町の人、じゃないですよね。初めて見かけましたけど」
「ああ……最近、来たからな」
「そう、なんですか」
……何、これ。
これじゃまるで、わたしが逆ナンしてるみたいじゃない! ちょっと後悔。
「どうかしたのか?」
首を傾げ、心配そうに私をみて尋ねる。もちろん、彼が悪いわけじゃない。なのに、こんな心配そうな顔をさせてしまって、少し罪悪感。
「いえ、なんでもないです!」
「そうか、よかった」
どき、と胸が高鳴った。彼の笑顔が、体に似合わぬ子どもっぽいものだったから、つい、『かわいい』なんて思ってしまった。
「本当に大丈夫か? 顔が赤いぞ」
「えっ、いえ! 本当に大丈夫です!」
どきどき。こんな風に胸を高鳴らせるのは、試合ぐらいじゃないか。いや、それ以上かも。
「……大丈夫か?」
顔を近づけられて、頬の熱がさらに上がる。きっと彼の目には真っ赤な顔のわたしが映っているんだろう。
これ以上は無理だ、と思って彼と距離を置く。別の話題だ、別の話題!
「あああのっ、おっ、お名前は?!」
……ただの、逆ナン。
「名前? 西隼人だ」
「す、素敵なお名前ですね! じゃ、じゃあこの辺で!!」
わたしはバタバタと立ち上がり、その場を去った。後ろから西さんの叫ぶような声が聞こえた気がした。
恋するグリーン・ハート!
(ああああ!!)(名前言うの忘れたあああ!!)(逆ナンすら成立してないいいい!!)(でも……)(西さん、)(素敵だったなあ……)
久しぶりの新鮮だよ……
とりあえず来夢→西な話。西かわいいよ西。
ちなみにハトプリも細々と見ています。ダークプリキュアさんかわいいよダークプリキュアさん
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