まるで夢を見る者のような、
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BLD風味注意
何かが違う。
見慣れた校庭、けれど何かが違うことだけははっきりとわかった。
何が? それは、わからないけど。
「……」
昔から「お前は勘だけはいいね」と言われていた。あと、「よく動き回る」だったか。ともかく、俺の勘はこの校庭が何か違うと俺に教えてくれていた。
何が違う? 何かが、違う。
一歩踏み出したとき、確信した。
目の前が暗くなり、尻に強い衝撃。
「大ー成ー功」
どこかやる気のない声。いやに土臭い。顔を上げると、見たことのある顔があった。
「綾部……喜八郎だっけ? 作法委員会の」
「はい」
「あのさ、」
「はい」
「なんだコレ」
コレとは、つまり今俺が落ちた……落とし穴。大成功、ってことは綾部がこの穴を開けたのだろう。
「トシちゃん九号です」
「トシちゃん?」
「落とし穴の、トシちゃんです」
なるほどトシちゃん。じゃなくって、
「何で俺を落としたのさ」
「てっきり避けると思いました。仙蔵先輩の火矢は軽々避けられていますから」
いやいや、質問の答えになってないぞ、綾部。
「真綾さんのおもしろい姿が見れてよかったです」
「……どういう意味よ、それ」
俺が尋ねると「さあ?」と意味深な返答をされてしまった。
「登れますか?」
「無理。どう考えても深すぎだろ、これ!」
俺の身長の二倍近くの深さのある穴。道具を持っていない俺に登れというのはなかなか酷だ。
とかなんとか考えてたら縄が降りてきた。その縄を使って数分ぶりの地上に戻る。
「ありがとう綾部」
「いえ。……真綾さん、気づいていたんですか?」
突然の問いに意味が分からず首を傾げる。
「トシちゃん九号、気づいてましたよね」
「んー、まあなんかあるなあ程度だけど。それがどうした?」
「僕の落とし穴も、まだまだみたいだ」
なんだか自己完結な呟きを零した綾部は、すたすたと俺の前から去っていった。
……なんて言うか、変わった奴だな。
転落、
(って……)(また落とし穴かああああああ!!)(大ー成ー功)
綾部と真綾さん。真綾さんはとりあえずみんなと仲良しです、はい。
でも夢主は一回綾部の穴に落ちないと、ね!(笑)
何かが違う。
見慣れた校庭、けれど何かが違うことだけははっきりとわかった。
何が? それは、わからないけど。
「……」
昔から「お前は勘だけはいいね」と言われていた。あと、「よく動き回る」だったか。ともかく、俺の勘はこの校庭が何か違うと俺に教えてくれていた。
何が違う? 何かが、違う。
一歩踏み出したとき、確信した。
目の前が暗くなり、尻に強い衝撃。
「大ー成ー功」
どこかやる気のない声。いやに土臭い。顔を上げると、見たことのある顔があった。
「綾部……喜八郎だっけ? 作法委員会の」
「はい」
「あのさ、」
「はい」
「なんだコレ」
コレとは、つまり今俺が落ちた……落とし穴。大成功、ってことは綾部がこの穴を開けたのだろう。
「トシちゃん九号です」
「トシちゃん?」
「落とし穴の、トシちゃんです」
なるほどトシちゃん。じゃなくって、
「何で俺を落としたのさ」
「てっきり避けると思いました。仙蔵先輩の火矢は軽々避けられていますから」
いやいや、質問の答えになってないぞ、綾部。
「真綾さんのおもしろい姿が見れてよかったです」
「……どういう意味よ、それ」
俺が尋ねると「さあ?」と意味深な返答をされてしまった。
「登れますか?」
「無理。どう考えても深すぎだろ、これ!」
俺の身長の二倍近くの深さのある穴。道具を持っていない俺に登れというのはなかなか酷だ。
とかなんとか考えてたら縄が降りてきた。その縄を使って数分ぶりの地上に戻る。
「ありがとう綾部」
「いえ。……真綾さん、気づいていたんですか?」
突然の問いに意味が分からず首を傾げる。
「トシちゃん九号、気づいてましたよね」
「んー、まあなんかあるなあ程度だけど。それがどうした?」
「僕の落とし穴も、まだまだみたいだ」
なんだか自己完結な呟きを零した綾部は、すたすたと俺の前から去っていった。
……なんて言うか、変わった奴だな。
転落、
(って……)(また落とし穴かああああああ!!)(大ー成ー功)
綾部と真綾さん。真綾さんはとりあえずみんなと仲良しです、はい。
でも夢主は一回綾部の穴に落ちないと、ね!(笑)
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