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まるで夢を見る者のような、
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前回の現パロ(?)は大人真綾だったけど、今回は学生で!
っていうか、あれです。共☆演です!

狂詩曲(携帯サイトさま)のリオさま宅の現パロとコラボですよ! ほぼ勝手に!←

そんな感じで現パロ真綾は高三で、総さんと同じ学年です!
あ、でも相変わらず仙蔵大好きなバカですが(笑)

 その日、今まで見たことのない光景を俺は見てしまった。

「え、っと……?」

 いつも通り、という言葉が馴染むのも悲しいのだが、そんな感じでいつも通り一年一組の教室に向かうと、いつも俺を呼び出す男の様子が違うことに気付いた。
 男の名は、立花仙蔵。いつもなら俺が来たらにやりと笑うような男なのに、今日の立花仙蔵は眉間に深い皺を寄せて、苛立ちの表情を露わにしている。そんな立花仙蔵の隣に居る潮江文次郎は呆れた顔をしてぼんやりと見ている。

「何だ、これ」
「あ、弥生じゃん。やっほー」

 と、全く空気を読んでいない様子で俺に声をかけたのは同級生の龍ヶ峰……、何だったか。変な名前なのは覚えているのだが、まあいい。
 そんな龍ヶ峰は椅子に座っている立花仙蔵を後ろから抱いていた。その表情は、とても幸せそうである。立花仙蔵とは全く逆で。

「離れろ、真綾」
「やーだー。俺の一日三十五回の癒しの時間なんだぜー」
「帰れ」
「仙蔵冷たいー。なーなー、真正面から抱いていい?」
「黙れ」

 ぽかん。今の俺の状況に相応しい効果音は、これだと思う。一方隣の潮江はぼんやりとそんな立花仙蔵と龍ヶ峰の様子を見ていた。

「潮江、あれ、一体何だ?」
「立花に惚れた男の図です」
「は?」

 意味が解からない。

「どういう事だ?」
「だから、立花に惚れたんですよ。真綾先輩が」

 まーや? ああ、龍ヶ峰の下の名前か。いや、それはいいとして。

「何で、は? 龍ヶ峰が、立花仙蔵に?」
「私が知ったことではない」

 と、俺と潮江の会話を聞いていたらしい立花仙蔵が苛立たしいと言いたげな声で会話に入ってきた。その間、龍ヶ峰はぎゅっと立花仙蔵を抱きしめている。

「こいつが勝手に近付いているだけだ」
「えー、そんなこと言うなよ。俺、本気なんだぜ」
「黙れ真綾」
「えーっと、え?」
「っていうか何で弥生がここにいるんだよ? 何かあったっけ」

 何かあると言われたら何かあるけれど。だけれどさすがに自分の口から『立花仙蔵のパシられにきました』なんて言えるか。言いたくない。

「私が呼んだ」

 と、立花仙蔵。

「私が、こいつで遊ぶために呼んだ」

 その言葉を聞いた龍ヶ峰がぱちぱちと瞬きをする。

「仙蔵が、弥生を?」
「ああ」
「何で?」
「遊ぶためだ」
「どういう意味で?」
「さあな」

 いつもと同じような、にやりと笑う立花仙蔵。
 それを聞いて表情が引きつる龍ヶ峰。

「ど、どういう事だ、弥生?」
「どういう、ことって」
「お前と、せ、仙蔵の関係……」

 どういうことと言われても。答えるのは、

「私の遊び相手だ」

 立花仙蔵。
 きょろきょろと俺の顔と立花仙蔵の顔を見比べる龍ヶ峰は恐る恐るといった声で立花仙蔵に声をかける。

「……せ、仙蔵」
「何だ」
「俺と弥生、どっちが好きだ?」

 …………え?

「はぁっ?!」

 何言ってんだこいつは?!
 しかも立花仙蔵は口元に手を当てて、表情はすっと鋭く真剣なものになっていた。

「……どっち、か」
「待て待て! お前も本気で答えようとするな!」
「俺は本気だ!」
「お前は黙ってろ龍ヶ峰!!」

 ただでさえ立花仙蔵が絡むと話が面倒な方向に転がるって言うのに、龍ヶ峰まで加わるともうどこの方向に進みたいのかわからなくなってくる。それは俺だけではなく、疲れたようなため息を吐いた潮江も同じだったらしい。

「弥生総司郎!」
「は、はい!?」

 と、勢いよく呼ばれたらつい返事をしてしまう俺。龍ヶ峰は半泣きになりながら俺に人差し指を向けていた。その指先が、少しだけ震えている。

「お、俺はっ……、俺は絶対お前に勝って、仙蔵を手に入れるんだからなっ!」

 ……え?

「覚えとけよ弥生ーっ!!!」

 そんな風に叫んで、龍ヶ峰は一年一組の教室を出て行った。どうしようもない俺はただ、ぼんやりと龍ヶ峰が出て行った扉を見つめるだけだった。
 ……なんだ、あの宣戦布告は。
 しばらくして、昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴ったので(立花仙蔵から逃げる意味でも)すぐに教室を出て行った。

 そういえば、俺と龍ヶ峰って同じクラスだったっけ。後ろから感じる龍ヶ峰の視線が嫌に痛い五時間目だった。





これもトライアングラー?
(いや、別に俺は立花仙蔵のことなんて……)(うっせー! 仙蔵のあんな顔見たことねぇぞ! どうやったらあんなふうになるんだよ!)(…………むしろ俺が聞きたい……)












きーみはだーれときーすをry
調子乗って総さん視点でした\(^o^)/
でもリオさんのところの仙ちゃんは女王様女王様してて大好きです^^*
とりあえず総さんも仙ちゃんも素直になればいいのに!
そして真綾は相変わらず自重を知らない子でした。本当に。
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こちらでは初めまして!!
ユイさん…!!(#゚□゚#)と、言うことで…散々日記で騒いだのですがユイさあぁぁぁん!ありがとうございます!!
取り敢えず人様のお家で叫んではいけないだろうと、必死で落ち着かせて来たんですが…再度読んでかなり顔がにやけましたすみません(>Д<#)
うちの不憫息子が…!嫁に貰って下さってありがとうございますw予想外の総司朗目線で顔面崩壊ですよね、わかります\(^p^)/走り去る真綾さんにきゅんきゅんしちゃってすみません(´∀`*)w
本当にありがとうございます!また引き続きstkrに参ります!←
リオ 2009/05/28(Thu)13:40:18 編集
こちらこそどうもです!
リオさん……! わざわざコメントありがとうございます!
いやもう叫んじゃってください(笑)日記でもすごく喜んでいただけたみたいで……! こちらこそ本当にありがとうございました!
驚くぐらい総さん視点が書きやすかったです^p^不憫さが表現できたでしょうか?^^←
ちょ、まさかの真綾にきゅんきゅん…! アイツはただ色々勘違いして総さんに宣戦布告(?)しただけですよ^q^
こちらこそ、本当にありがとうございます! こんな何にもないブログですがまた遊びにきてやってください^^*
あ、あとまた書かせて頂きます☆←
【2009/05/29 22:46】
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