まるで夢を見る者のような、
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カメラのシャッター音。世界が一瞬白くなって、また元通り。あたしの視線の先には、そんな白と普通の世界を行く人がいた。
「こころ先輩!」
撮影の終わった先輩に声をかけると、先輩は撮影で疲れたはずなのにそんな様子も見せず、にっと笑った。あたしより年上のはずなのに、年下のように思わせるかわいい笑顔。
「ミッキーも今日撮影?」
「はい。先輩は何時くらいから入ってました?」
「あたしはー、多分三時間前くらいからかな」
「そんなに前から? お疲れ様です」
「ホントお疲れ様だよ~、あのカメラマンさん無茶振り多くてさ」
あたしが所属している雑誌で今人気の高い読者モデルのひとりである中司こころ。人気と言うこともあって撮影時間もやっぱり長い。でもやっぱり、疲れた様子はない。
モデルの先輩たちに対して確かに尊敬をしているけれど、特にこころ先輩はすごいと思う。きれいとかスタイルがいいとか含めて、かっこいいと思える。
「こころちゃーん、休憩終わりー」
「はあーい! じゃ、ミッキーも頑張ってね」
小さく手を振り、こころ先輩は撮影に戻った。カメラの前に立つと子どもっぽい笑顔は消えて、読者モデル中司こころの笑顔になった。やっぱり、先輩はすごい。
オトナノエガオ
(あたしもいつか、先輩みたいなモデルになりたいです!)(おいおい、尊敬すべきモデルさんは世の中いっぱいいるぞう?)(でも、あたしは先輩のモデル姿が好きなんです)(ちょ、ミッキー告白とか、照れる!)(あ、そういう意味じゃなくって……)(あ、そうなの?)
美希たんとこころちゃん。とりあえず百合ではないと主張したい。
……正直、百合でもいいけどね! でもこれは百合じゃないです。はい。
こころちゃんはなかなか出来るモデルさんのようです。美希たんが読者モデルするきっかけとかだったらいい^^^^
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