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まるで夢を見る者のような、
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「アキカさん」

名を呼ばれて、ただそれだけなのに、肩がびくりと震えた。振り向くと、そこにあの人がいた。

「カワリーノ、さん」
「どうされたのですか、アキカさん。そんな怖い顔をなさって」

私が嫌っていることを知っていて、この人は私に声をかける。どうして、私なんだろう。どうして、

「先日も絶望集め、お疲れ様でした。さすがアキカさん、素晴らしいですね」
「……ありがとう、ございます」

嬉しくなんてない。絶望を集める恐怖が日に日に私を責める。こんなの、もう耐えられない。もう、嫌だ。

「よろしければご一緒にお茶でもどうですか?」
「いえ、その……今は、そういう気分ではないので……」
「おや、そうですか。残念ですね」

全く残念そうにしていない様子で、カワリーノさんは言う。どこか楽しそうにも思えるような言い方で、恐怖を感じる。

「では、私はこれで。また、お茶しましょうね、アキカさん」

そう言ってカワリーノさんはその場から去った。
――またなんて、もう来ない。

「残念ですね、カワリーノさん」




仮面越しに笑う
(あなたと同じように)(私も仮面の向こうからあなたを見ている)(あなたには私の奥底を)(見られているような気がするから)











アキカさんとカワリーノさん。
アキカさんはかなりカワリーノさんが嫌い(?)です。でもカワリーノさんは心の奥底見てそうで怖いよね(笑)
とりあえずこのときのアキカさんはもうナイトメアをでるつもりでしたよ、と。

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