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まるで夢を見る者のような、
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BLD注意。














「馬鹿だろう、お前」

言われてみればそうだが、けど真正面から言われると、やはり泣きたくなる。

「仙蔵ー……」
「口を動かすな。手を動かせ」
「仙」
「黙れ」

もはや発言権すら与えられない。本気で目が潤んできた。目の前の文字が歪んで、見えない。

「手を動かせ」
「あの……」
「なんだ」
「……わかりません」

目をこすって涙を拭い、仙蔵の顔をみる。その顔は、完全に俺を睨んでいた。いや、見下していた。

「……何度目だ」
「かれこれ十八回目です」
「ふざけるな」

そう言われればそうだが、俺だって好きで訊いている、わけだが。に、しても仙蔵の俺に対する扱いは酷すぎる。泣いちゃうよ、俺。泣いてるよ、俺。

「お前、後輩に教わることに何も思わないのか」

しかも、二つも年下に、数学を。唯一の救いがⅠ・Aであること。これがⅡ・Bだったら俺の立場もクソもない。俺泣くぞ、いや、泣いてます。はい。

「すみません、もう一度教えてください」
「……センターまで、あとどれくらいだ」
「えーっと……二ヶ月、くらい」
「必要な科目は」
「とりあえず国、数Ⅰ・Aと英語。あと、理科一つと現社も」
「……しょうがない、あと二ヶ月なら」

仙蔵がくるりと振り返ると、その笑みはやけに強気なものだった。

「貴様に、全て叩き込んでやろう」



受験戦争と戦場の女神
(一番いい点は?)(国語で……八七)(悪い)(うぐっ)(ならその点数に、プラス七十点だな)(ぶっ?!)(私の教育についていけるなら、これぐらい余裕だ)(お、おう……)










受験戦争なのは私です。もう泣きたい(笑)
とりあえず仙蔵と真綾。真綾は基本的に仙蔵が行きそうな大学目指してます。そして仙蔵もいっちゃう、とか^^
仙蔵は学年でも賢ければいい。真綾を教えるのも余裕なくらいで!
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