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まるで夢を見る者のような、
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※北→南前提
※南が病んでます






ここ数日、サウラーの姿を見ていなかった。ずっとノーザに呼ばれて、ノーザの部屋にいた。だから、そのとき彼を見たのはずいぶん久しぶりのことだった。

「サウラー……?」

そんな彼の姿は、とても傷だらけで、とても疲れ果てていて、とてもやつれていて、今にも消えてしまいそうな小さな姿だった。

「どうしたの、サウラー?! そんなボロボロで!」
「センティ……」

久しぶりに聞いた声は、小さく掠れていた。そして、サウラーは私を抱き寄せた。突然のことに、私は何も出来ずにサウラーの胸に顔を当てられた。

「サウラー、苦しい……!」
「センティ、僕はもう疲れたんだ」
「何を言っているの? サウラー、離して」
「センティ、僕は君のことが」
「何を……!」
「僕は君さえいればいいんだ、僕は……」

何があったのかは解らないが、サウラーは普通とは違う。少しずつ、抱く力が強くなってゆく。

「私なんかじゃ、ないでしょう……」
「……」
「あなたには、ノーザがいるでしょう」
「違う」

サウラーはさらに強く抱く。そのまま抱いて、私を殺してしまいそうだった。

「僕には、君だけでいいんだ。僕は、ノーザを求めてなんかいない」
「何を言って……!」
「彼女にとって、僕はただの道具さ。どうせ、僕を本当に求めていない」
「サウラー……?」
「お願いだ、もう少しこのままで、いさせてくれ」

逃れる術なんて知らない。だから、私は彼の言うままに抱かれていた。

「このまま、一緒に……」



逃れられない
(どうして離れられないんだろう)(私は彼のことを)(何とも思っていないのに)(どうしてこんなに)(暖かいと思ってしまうんだろう)










ノーザ×サウラーを応援していますが、ノーザ×ウエスターもかなり大好きです。ぶっちゃけラビリンスはみんな好きよ(笑)
サウラーはヤンデレな感じでセンティを愛してくれれば嬉しいです。サウラーは普通の愛し方が出来ないって、私信じてる!←
ところで、みきたんの弟の和希は出ないんすか? え、ラビリンスの一員だと思っていたんですが……

そのうちこころと和希の話も書きたいです。
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