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まるで夢を見る者のような、
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予算会議きたあああああああ! って事で一本。
とりあえず真綾は最強なんです(笑)

BLD注意。

(会議四時間前)

「何でだよ仙蔵ー」
「五月蝿い、黙れ。お前の相手をするほど私は暇ではない」
「だから、俺手伝うって。な?」
「黙れ」
「仙蔵ー」
「……」

 沈黙を貫く仙蔵。それをじっと睨むように見る真綾。その周りには作法委員会の面々。

「出て行け、真綾」
「嫌だ」
「五月蝿い」

 そう言って仙蔵は真綾を蹴って部屋から追い出した。そして、すぐに部屋の扉を閉める。追い出された真綾は泣き出しそうな顔をして扉を見る。

「仙蔵ー! 入れてー!! 仙蔵ぅぅぅぅぅぅ!!!」
「……立花先輩、あんなに言ってますよ?」

 どんどんどん、と強く叩かれる扉をみながら藤内が仙蔵に声をかける。が、仙蔵は動じていない様子で机の上にある紙とにらめっこを始めていた。

「先輩、真綾さんは強力な戦力になりますよ」
「そうですよ。潮江先輩を超えるかもしれない真綾さんですよ!」

 兵太夫と伝七の意見にも仙蔵は一切耳を貸さない。ただ机の上にある予算案に書き込んでいる。



(会議開始三時間前)

「真綾、頼む」
「断る!」

 留三郎の言葉に真綾は一言で返事をした。予想はしていたが、思いのほか強い言い方に留三郎は驚いた。

「少しぐらい用具を手伝ったらどうだ! お前の破壊行動で、どれだけ用具委員が苦労していると思っているんだ!」
「知らん。もー、俺知らない!」

 つーん、と視線を留三郎から反らす真綾。

「俺は、仙蔵のためだけに生きるんだ。だから、俺が手伝うのは作法だけ! オーケー?!」

 そしてとどめに下を出して真綾は留三郎を追い出した。

「……やっぱりダメか」

 はあ、と諦めのため息を吐いて留三郎はその場を去る。すれ違いに火薬委員の兵助とタカ丸が真綾の元に向かっていた。
 そう、どの委員会も『龍ヶ峰真綾』という強力な戦力を求めていたのだ。真綾は文次郎が求めるほどの体力を持っている。即ち、文次郎以上の力を持っていると思われているのだ。
 が、本人は

「俺は仙蔵以外のために働きなんかするかぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

 と、言っている。
 すれ違った二人の背中を見て留三郎は小さく「ドンマイ」と呟いた。


(会議一時間前)

「よし、行くぞ」

 仙蔵がついに立ち上がる。委員たちも「はい!」と声を上げてすぐに立ち上がった。

「あと、真綾も連れて行くか」
「先輩、やっぱり……!」

 きらきらと期待を込めた視線を送る藤内をみてにやりと勝利を確信した笑みを浮べる仙蔵。

「元々計画していた。だが、ただで連れて行っていも意味はない」
「つまり、極限状態まで追い詰めて、力を最大限に発揮するということですか?」

 喜八郎が尋ねると仙蔵は「そのとおりだ」と言って扉を開けた。

「仕方ない真綾。お前も、私たちに協力…………あれ」

 扉の向こうにいると思われていたその人物は――既にいなかった。


(会議開始五分後)

「いけいけどんどーん!! 体育委員会の交渉だぁ!」
「こんな予算案通るか、却下」
「何だと!?」
「文句があるなら、これを突破してもらおうか」

 にやりと笑う文次郎が指をパチンと鳴らすと、何処からともなく真綾が現れた。

「真綾……?」
「悪いな小平太。ここから先、通すわけにはいかねぇんだ」

 そう言うと、真綾はバレーボールと取り出した。

「バレーで俺に勝てたら、お前の予算案を通してやる。俺と会計委員会対、お前ら体育委員会だ」
「面白い、その勝負乗った!」

 え!? と他の体育委員たちが声を上げるも、勝負となったらスイッチが入って止まらない小平太。
 そしてバレーは始まった。他の委員会も見守る中、激しすぎるバレーに一同は呆然としていた。

「滝、レシーブ!」
「はっ、はい!」
「三之助、トス!」
「はい!」
「そしてー……! いけいけどんどんアタァァァァァァック!!」

 小平太の炎のバレーボールが会計委員たちに飛んでくる。しかし、真綾は冷静だった。

「落ち着け! 文次郎!」
「おうっ!」

 文次郎がスライディングしてボールを上に上げる。

「三木!」
「はい!」

 三木ヱ門がボールをトス。体育委員たちはアタックに備えてブロックを作る。が、

「俺の愛がどうして仙蔵に届かないんだアタァァァァァァァァァァァァァァァァック!!!!!!!!!!」

 もはや隕石。結局、勝負は真綾の勝利に終わった。

「さーて、次は何処の委員会だぁ?」

 悪魔の笑みを浮べる真綾を見て、他の委員たちはただただ怯えるばかりだった。そしてその怯える委員たちを見て文次郎は勝利を確信した。


(会議開始二時間前)

「真綾、仙蔵を振り向かせたいなら会計委員に来ないか?」

 文次郎が声をかけると、真綾は目に涙を溜めて文次郎を見上げた。

「どちらにしろ、仙蔵は必ず予算会議に来る。そのときを狙って、お前が仙蔵に思いの丈を言えば良い」
「俺が、予算会議に……」
「ついでにストレス発散だ。いい運動も出来るぞ?」

 その言葉を聞いた真綾はこくり、と頷いたのだった。


(会議開始十五分後)

「保健委員会だ! この現状をみてもう少し保健委員会に予算を回そうとは思わないのか?!」
「オッケー! って事で文次郎、保健委員会もうちょい予算アップ」
「何勝手にお前が決めてるんだ?!」
「伊作ー! 文次郎もオッケーだって!」
「はぁ?!」

 文次郎が勝利を確信したのも束の間、真綾は勝手に予算案を見て勝手に予算を決め始めたのだ。

「待て待て真綾! お前、どういうつもりだ!」
「どうもこうも……だって、保健はもうちょっと金かけるべきだろ」

 真綾はにっこりと笑って文次郎に言う。すると次は図書委員のきり丸と雷蔵から声が上がった。

「真綾さーん! 図書委員会にも予算回していただけませんかー?!」
「古い本を維持させるための修理費がちょっとかかるんですけどー!」
「おーう、わかったー!」
「真綾!」
「うっせぇなあ。お前、本がどれだけ大切か知ってるか? 知識を得るためにも、本って必要なんだぜ」

 珍しくまともなことを言う真綾に文次郎は困惑していた。こいつからこんな言葉が出るなんて……文次郎は反論出来ずにいた。

「っつーことで、図書も予算アップ!」
「やったー!!」
「用具委員会だ! 壊れた備品を修理するための予算を上げてくれ!」
「食満知ってるか!? お前んところ意外と金かけてるんだぞ! 今から予算上げるのは無理だ!」

 と真綾に言われて留三郎はぎりぎりと歯を食いしばる。そんな留三郎の様子を見ていた真綾はフッと笑って「だーけーどーな」と声を上げた。

「備品の修理のために会計委員会と体育委員会総動員させてもいいぞ!」
「「……はぁ!?」」

 真綾の突然の発言にそれぞれの委員長である文次郎と小平太は声を上げた。

「何勝手に決めてんだお前は!」
「それぐらいしろよ会計ー。どーせ、鍛錬してるだけだろ?」
「だからって何で体育委員会まで!」
「花形はなぁ、裏舞台まで整えれるようになって花形っていえるんだよ!」

 用具委員会から拍手喝采。こうなると委員長二人組は何も言えなくなってしまう。

「はい次ー!」
「真綾!!!」

 と、真綾の独裁会議が進みそうになったそのとき、第三者の声が上がった。

「……仙蔵」
「まさかお前が、会計委員会に味方するとはな……」
「味方って言うのか、これ……」

 ぽつりと文次郎があきれのため息混じりに呟く。しかし真綾と仙蔵の間には重い空気が流れていた。

「作法委員会は今後、首のフィギュアも管轄する。そのために予算を上げてもらおう」
「なら、一つ条件を出そう」
「何だ」

 しばらくの沈黙。作法委員も、そしてそれ以外の委員も固唾を飲んで真綾の言葉を待った。


「俺と、結婚しろ」


 ……………………。一同、言葉を失う。

「真綾、今なんて言った? ちゃんと主語をつけて言ってもらおうか」
「俺と、立花仙蔵が結婚することを求める」
「……そうか」

 ふっと微笑んだ仙蔵に一同が「え?!」と声を上げた。仙蔵が、オーケーするのか?! と思ったのだが

「ふざけるな」
「何でだよ! 俺とお前が結ばれることで作法委員会の予算が上がるんだぞ!」
「私情を挟むな! お前と私のことは予算とは無関係だ!」
「だがな、事の発端はお前だぞ、仙蔵」

 ぽん、と仙蔵の肩に手を乗せたのは留三郎だった。状況がわからない仙蔵は半ば睨みながら留三郎を見る。

「お前が最初から、作法委員会の手伝いに真綾を使っていればこんな状況にならなかったぞ」

 こんな状況、そこら辺に倒れる忍たまたち。ぼろぼろになった地面。わずかに香る火薬の香り。

「真綾はお前に待たされたストレス発散で暴走しちまったんだよ」
「まあでも、これで予算が増えたのはありがたいけど……」

 留三郎の後ろから伊作が控えめに言う。確かに留三郎の用具委員会も手伝いが増えて嬉しい展開にはなっている。

「ここでお前までキレたら困るからな。これ以上修理したくねえぞ」
「怪我人が増えるのも困るし……」
「ああ、安心しろ。怪我人はあと一人だけだ……」

 そして仙蔵は真綾をぎろりと睨む。



 会議開始、一時間後。第二次合戦開始。








合戦開始!
(あたりに響くのは爆発音)(ああ、また修理費が……)(俺たちが手伝わないといけないんだよな?!)(先輩、止めましょうよ……)(いや、無理だろ…………)(救急箱もう二、三箱いるかな)























なんと言うカオス\(^o^)/
とりあえず真綾は仙蔵のためなら最強になれるんだよって話。
でも落ちがgdgdなんだぜ☆ 明日の予算会議こそ作法のターンだと信じてる! みんな生首(違)投げれば良いじゃない!

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