まるで夢を見る者のような、
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人の恋愛にけちをつけるつもりはないが、
「総司郎って、本当に仙蔵が好きなのか?」
「……はあ?」
眉を少しムッと曲げて、総司郎は声をあげた。
「誰が、誰を好きだって?」
「お前が、仙蔵を」
「……ないわー」
本人はそう言ってるが、結構仲いいと思うぞ、俺。って言うか俺としてはものすごーく嫉妬の対象。どう考えても好きな男が好きな男といちゃいちゃしてたらそりゃ、誰だって妬くだろう。
「龍ヶ峰、お前目が悪いんじゃないか?」
「じゃあ総司郎は頭が悪いな」
「なんだと?」
だって、あんな美人で超可愛くて素直じゃないけどそこもまた愛しい、そんな仙蔵がすぐそばにいると言うのにこの男は一切反応しない。いや、反応されたら反応されたで困るけど。
ただ、反応しないと言うのはどうやって戦えばいいか俺にはわからないのだ。
「総司郎」
「何だ?」
「お前、本当に仙蔵のことなんとも思ってないのかよ」
昼休みの騒がしい教室が、静まった気がした。総司郎は口に持っていこうとしていた箸を止めて俺を見ていた。俺も、食べようとしていたパンを机に置いた。
「別に」
再び喧騒が戻る。総司郎はぱくりとご飯を口の中に入れた。ああ、なんだか空しいぜ、俺。
「あ、仙蔵」
「っ!?」
俺が総司郎の後ろの廊下を指差しながら言うと、総司郎は慌てて振り向いた。しかし、それは嘘。
「……ざまぁ」
「龍ヶ峰……!」
怒鳴ろうとするのをこらえるように、総司郎は箸ごとぎゅっと拳を握って肩を震わせていた。
でも、俺は見てしまったのだ、
総司郎が振り向く時一瞬見せた瞳を。
瞳の色を見る。
(まるで期待してるみたいな顔して)(何となく嬉しそうな顔しやがって)(いっそ好きだって言ってくれたら)(正々堂々、奪い合いとか出来たのにさ)
総さんは絶対仙ちゃん大好きだと思います!!
って言うかね、仙ちゃんも素直に総さんのことを好きって言えば落ち着くと思うんだけど、それは真綾があんまりなので(笑)
でも逆に真綾みたいにストレートに伝えられても仙ちゃんは答えれないと思います。仙ちゃんの扱いは大変そうだ……
「総司郎って、本当に仙蔵が好きなのか?」
「……はあ?」
眉を少しムッと曲げて、総司郎は声をあげた。
「誰が、誰を好きだって?」
「お前が、仙蔵を」
「……ないわー」
本人はそう言ってるが、結構仲いいと思うぞ、俺。って言うか俺としてはものすごーく嫉妬の対象。どう考えても好きな男が好きな男といちゃいちゃしてたらそりゃ、誰だって妬くだろう。
「龍ヶ峰、お前目が悪いんじゃないか?」
「じゃあ総司郎は頭が悪いな」
「なんだと?」
だって、あんな美人で超可愛くて素直じゃないけどそこもまた愛しい、そんな仙蔵がすぐそばにいると言うのにこの男は一切反応しない。いや、反応されたら反応されたで困るけど。
ただ、反応しないと言うのはどうやって戦えばいいか俺にはわからないのだ。
「総司郎」
「何だ?」
「お前、本当に仙蔵のことなんとも思ってないのかよ」
昼休みの騒がしい教室が、静まった気がした。総司郎は口に持っていこうとしていた箸を止めて俺を見ていた。俺も、食べようとしていたパンを机に置いた。
「別に」
再び喧騒が戻る。総司郎はぱくりとご飯を口の中に入れた。ああ、なんだか空しいぜ、俺。
「あ、仙蔵」
「っ!?」
俺が総司郎の後ろの廊下を指差しながら言うと、総司郎は慌てて振り向いた。しかし、それは嘘。
「……ざまぁ」
「龍ヶ峰……!」
怒鳴ろうとするのをこらえるように、総司郎は箸ごとぎゅっと拳を握って肩を震わせていた。
でも、俺は見てしまったのだ、
総司郎が振り向く時一瞬見せた瞳を。
瞳の色を見る。
(まるで期待してるみたいな顔して)(何となく嬉しそうな顔しやがって)(いっそ好きだって言ってくれたら)(正々堂々、奪い合いとか出来たのにさ)
総さんは絶対仙ちゃん大好きだと思います!!
って言うかね、仙ちゃんも素直に総さんのことを好きって言えば落ち着くと思うんだけど、それは真綾があんまりなので(笑)
でも逆に真綾みたいにストレートに伝えられても仙ちゃんは答えれないと思います。仙ちゃんの扱いは大変そうだ……
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