まるで夢を見る者のような、
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ほんのり百合風味注意。
「久しぶりね、お嬢さん」
「……ノーザ」
私が名を呼ぶと、ノーザはくすりと笑った。
「メビウス様から命を直に受けたというのに、全く何時まで待たせるのかしら」
「貴様には関係ないことだろう」
「ふふっ、私が来てあげたのよ。感謝しなさい」
「黙れ、ノーザ」
私の言葉にくすくすと笑う、いちいち腹立たしい女だ。私の表情を見てノーザは余計笑う。
「まあ、幹部級のあなただから、この態度は上に報告しないであげる」
「そうですか、感謝します」
「あなた、相変わらず私のこと嫌いね」
「ええ、大嫌いよ」
私が睨めば、ノーザは笑う。
「何が可笑しいの」
「あなたって、やっぱり可愛い」
そう言ってノーザは私の頬を掴んで、顔を近づけさせた。
「っ!」
「そういう驚いた顔、大好きよ」
「気持ち悪い、近づくな」
「ふふっ、好きよセンティ」
「私は、大嫌いだ」
お前の目も、お前の声も、お前の指先も、お前の言葉も。
大嫌いだ!
(嫌いだ、お前のことが)(私は大好きよセンティ)(そういう大人になりきれない、可愛いあなたが)(…………嫌いだ、ノーザ)
ノーザたんが鬼畜ドS攻めキャラにしか見えない件。桃月はノーザたん攻めを応援します! はあはあ!
とりあえずラビリンスは南→←中←北 で行こうかと。西はセンティよりもこころが好きな感じで。
しかしノーザたんはなゆたんかあ……まじかわゆすなあ^^怪しい花とか売っていればいい^^
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※病んでます注意報
※インフィニティがラビリンスに渡ってます
恨んでやる
私から全て奪ったお前を
恨んでやる
「恨んでやる」
センティは唸る。首に手をかけられ、何もできない。いや、抵抗はできるのだけれど、できなかった。その瞳は、僕を見つめていて、貫かれそうだった。貫かれていた。
「恨んでやる、お前のこと」
「どうして」
「お前は、私からすべてを奪った」
「僕が、君の?」
センティのすべて。
灰色のくすんだ瞳、白い首筋。細い指は僕の首を捉えて離さない。
「私が、私の手で、メビウス、さま……!」
突然、彼女の瞳から涙が落ちた。ポロポロと、落ちる涙を、受け止めたい。手は、動かない。
「お前を……恨んで……っ、恨んでやる……!」
手に力が入る。
「君になら殺されてもいい」
「……何を」
「僕がメビウス様にインフィニティを渡したからだろう?」
彼女がメビウス様に依存していたことは知っていた。彼女がメビウス様のために不幸を集めていたことも知っていた。
けれど僕はインフィニティを手に入れ、それをメビウス様に献上した。
僕が僕自身の立場を高めるため。地位を高めるため。僕自身のため。
「君は、メビウス様のためだろう」
「何がだ」
「不幸を集めていた理由」
「そうだ」
「僕は違う。僕は自分のためだ。だから、君に殺されてもいい」
僕が言うと、彼女は歯を食いしばった。
「ふざけるな……」
「え?」
「ふざけるな……、ふざけるな!」
首に強い力が加わる。苦しい。
「っ、あ!」
「お前、お前……! 私の、私のメビウス様を!!」
力が、抜けた。自分が死んだのか、と思ったが、違った。彼女の手から力が抜けたのだった。
「ごめ……ん……なさい」
「……え」
涙をこぼしながら、センティは謝る。呟くように唸るように、低い声でぶつぶつと謝罪の言葉を述べる。
「違う……違うの、あなたが悪くなんて、ないのに……」
それから、両手を顔に当てて、嗚咽を零した。僕は起き上がり、彼女の肩を抱く。
「ごめんね、センティ」
「恨んでやる……! お前みたいに自分のことばかり……!」
「それは、事実だ」
「なのに、なのに! 私は、お前を……!」
殺せなかった、と彼女は泣く。
「恨んでやる」
私から全てを奪った私を
恨んでやる
無限大の憎しみ
(恨みたくなんてない)(殺したくなんてない)(けれど)(私は大切なものを奪われた)(それが憎いのに)(なのに、私は、)
センティ病み話。先にインフィニティをサウラーが渡したらこんなふうになりそうです。
サウラーは普通にセンティのこと好きだといい。ヤンデレじゃないほうが私の好みです。で、どちらかと言うとセンティの方がヤンデレ。
次は美希たん編書きたい……
※インフィニティがラビリンスに渡ってます
恨んでやる
私から全て奪ったお前を
恨んでやる
「恨んでやる」
センティは唸る。首に手をかけられ、何もできない。いや、抵抗はできるのだけれど、できなかった。その瞳は、僕を見つめていて、貫かれそうだった。貫かれていた。
「恨んでやる、お前のこと」
「どうして」
「お前は、私からすべてを奪った」
「僕が、君の?」
センティのすべて。
灰色のくすんだ瞳、白い首筋。細い指は僕の首を捉えて離さない。
「私が、私の手で、メビウス、さま……!」
突然、彼女の瞳から涙が落ちた。ポロポロと、落ちる涙を、受け止めたい。手は、動かない。
「お前を……恨んで……っ、恨んでやる……!」
手に力が入る。
「君になら殺されてもいい」
「……何を」
「僕がメビウス様にインフィニティを渡したからだろう?」
彼女がメビウス様に依存していたことは知っていた。彼女がメビウス様のために不幸を集めていたことも知っていた。
けれど僕はインフィニティを手に入れ、それをメビウス様に献上した。
僕が僕自身の立場を高めるため。地位を高めるため。僕自身のため。
「君は、メビウス様のためだろう」
「何がだ」
「不幸を集めていた理由」
「そうだ」
「僕は違う。僕は自分のためだ。だから、君に殺されてもいい」
僕が言うと、彼女は歯を食いしばった。
「ふざけるな……」
「え?」
「ふざけるな……、ふざけるな!」
首に強い力が加わる。苦しい。
「っ、あ!」
「お前、お前……! 私の、私のメビウス様を!!」
力が、抜けた。自分が死んだのか、と思ったが、違った。彼女の手から力が抜けたのだった。
「ごめ……ん……なさい」
「……え」
涙をこぼしながら、センティは謝る。呟くように唸るように、低い声でぶつぶつと謝罪の言葉を述べる。
「違う……違うの、あなたが悪くなんて、ないのに……」
それから、両手を顔に当てて、嗚咽を零した。僕は起き上がり、彼女の肩を抱く。
「ごめんね、センティ」
「恨んでやる……! お前みたいに自分のことばかり……!」
「それは、事実だ」
「なのに、なのに! 私は、お前を……!」
殺せなかった、と彼女は泣く。
「恨んでやる」
私から全てを奪った私を
恨んでやる
無限大の憎しみ
(恨みたくなんてない)(殺したくなんてない)(けれど)(私は大切なものを奪われた)(それが憎いのに)(なのに、私は、)
センティ病み話。先にインフィニティをサウラーが渡したらこんなふうになりそうです。
サウラーは普通にセンティのこと好きだといい。ヤンデレじゃないほうが私の好みです。で、どちらかと言うとセンティの方がヤンデレ。
次は美希たん編書きたい……
BLD風味注意。
「ココ様」
名を呼ばれて振り向くと、彼がいた。いつも通りの無表情を見るとあの頃と何ら変わりのないように思える。
何も変わってなければ、幸せなのに。
「クール、また眉間に皺寄ってるぞ。そんなに寄ってると、後々深く残るぞ?」
「ココ様、疑問には思われないのですか」
何が、とは言わない。彼が何を指して言っているか、いつもならわかる。
けれど、今は
「何がだ?」
「……いえ、何でもありません」
「クール?」
彼の視線が僕から下に落ちる。何を考えているか解らないのは、ナッツと似ているようで、似ていない。
「……何でも、ありません」
その視線と、言葉が、僕らの関係があの時と今と違うことをはっきりとさせる。
いつか巡り逢えたとき
(わかっている)(変わっているのは私だ)
(僕らは変わってしまったのかな)(何も変わっていないはずなのに)
(私は変わらなければならなかった)(約束を守るために)(誓いを貫くために)
(変化ははっきりと姿を見せる)
ココとクール。
すげー短文だなあ……YP5がプチスランプです。最近は新鮮にときめいてるからかな……
とりあえずココとクールの変化の話でした。昔解り合えても、今はまた違う、みたいな。
「ココ様」
名を呼ばれて振り向くと、彼がいた。いつも通りの無表情を見るとあの頃と何ら変わりのないように思える。
何も変わってなければ、幸せなのに。
「クール、また眉間に皺寄ってるぞ。そんなに寄ってると、後々深く残るぞ?」
「ココ様、疑問には思われないのですか」
何が、とは言わない。彼が何を指して言っているか、いつもならわかる。
けれど、今は
「何がだ?」
「……いえ、何でもありません」
「クール?」
彼の視線が僕から下に落ちる。何を考えているか解らないのは、ナッツと似ているようで、似ていない。
「……何でも、ありません」
その視線と、言葉が、僕らの関係があの時と今と違うことをはっきりとさせる。
いつか巡り逢えたとき
(わかっている)(変わっているのは私だ)
(僕らは変わってしまったのかな)(何も変わっていないはずなのに)
(私は変わらなければならなかった)(約束を守るために)(誓いを貫くために)
(変化ははっきりと姿を見せる)
ココとクール。
すげー短文だなあ……YP5がプチスランプです。最近は新鮮にときめいてるからかな……
とりあえずココとクールの変化の話でした。昔解り合えても、今はまた違う、みたいな。
「先輩の怖いものって、何ですか?」
それは別に深い意味を持って尋ねたわけじゃない。ただ、せつなとの話があったから、少し訊いてみたくなっただけのことだ。
「あたしの怖いもの?」
「はい」
「えー、それ言ったら、ミッキーあたしに持ってこない?」
「そんな恐れ多いことできませんよ」
「ん? それはどういう意味かしら」
なんて冗談混じりに先輩は笑う。
「しかし、怖いものねぇ……」
「やっぱり先輩にはないんですか?」
「……あるよ」
ふと、深刻そうな顔をして先輩が呟いた。
「怖いもの、あるよ」
「……それって、何か訊いても平気ですか?」
「訊きたいんでしょう?」
くすりと笑って、先輩は言う。本当は、いけないのだろうけれど、あたしは頷いた。
「私が怖いのは、大切な人に信じてもらえなくなること」
「……え」
「あの人から信頼を失ったとき、私は存在する意味がなくなるの」
悲しそうな笑みで先輩は言葉を紡いだ。それは、何か深いものがあることが、何となくだけれど、解った。
「あ、さすがに誰かは内緒ね」
「そこまでは訊きませんよ」
「そっか。で、ミッキーは?」
「あたしはこの間克服したんですけど、タコがダメだったんです」
そう言うと、先輩はくすりと笑った。
「かっわいいなあ、ミッキーの怖いもの」
「えぇー、そうですか?」
「それに幸せそうでいいじゃない」
微笑む先輩。それはやはり、悲しみが浮かんで見えた。
恐怖の対象
(私が怖いのは信頼を失うこと)(あのお方が私の存在理由)(それが失われたとき)(私の在る理由も無くなる)(だから私は)
(あのお方の信頼を失うことが)(一番怖い)
美希たんとこころちゃん。
こころちゃんというかセンティもイースたん同様にメビウス様に依存(?)していると思われ。
ラビリンスの人はみんなそうじゃないのかな……とか思うのですがどうでしょう。
ま、センティはメビウス様一番なのでぶっちゃけウエスターもサウラーも興味無いわけです。
「伊作、」
「ああごめんね留さん。もう少ししたら灯り消すから」
「いや、そうじゃない。……寒くないか?」
「そうかな? まあ、もう秋だし、涼しくなったよね」
「なんかそうじゃない……気がする」
「じゃあ、わたし戸閉めてきます」
「ああ、ありがとう。どう、留さん?」
「んー……やっぱり寒いんだよな……」
「寒い寒いってさ…、どんな寒さなの?」
「何て言うんだ? こう、背中にぞくりとくる感じ」
「う……私も今、きたかも。ぞくっ、って」
「大丈夫ですか? あ、毛布出してきます!」
「本当にすまないね」
「助かる」
「はい、どうぞ」
「ありがとうな」
「うん、本当にありがとう」
「いえ! 私が出来るのって、これぐらいですから!」
「でも何でこんなに寒いんだろうね」
「さあ……何だろうな、この寒さ」
「もしかしたら、風邪かも!」
「いや、それとは違う寒さかな」
「何だ……あの、ほらあれだ」
「あれ?」
「……墓場とかさ、行ったときの」
「……えぇ?」
「でも、そんな感じじゃないか?」
「まあ、言われたらそうかも」
「じ、じゃあこの部屋にい、いるとか?!」
「えっ、えぇえ?!」
「伊作! 声が大きい!」
「だ、だって、幽霊なんて!」
「いや、でもそれは……ん?」
「どうしたの、留さん」
「なあ、戸を閉めたのは……伊作、か?」
「え……?」
「それに、毛布も……」
「戸も毛布も、わたしがしましたよ?」
「…………」
「…………」
「…………」
「…………」
「お前、誰だ……?」
「え? わたし、カナデと申します」
「……どこから、入ってきたんだい?」
「えぇと、少し前からです」
「その、カナデ……お前、足は?」
「足?」
「君の足……半透明じゃ、ないか……?」
「あ。わたし、幽霊でしたね」
直後、六年生の長屋から二つの悲鳴が上がったのは言うまでもない。
ウェルカム幽霊!
(これが俺たちと彼女との出会いだった)(この後の話はまた、別)
幽霊夢主ちゃん初登場! これからよろしくしてやってください(笑)
基本にこんなマイペースで、ほのぼのを書いて行きたいなあと思います。
幽霊って……とうとうやっちまった気がするZE☆私の得意ネタ!