まるで夢を見る者のような、
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BLD風味注意。
「アイス」
真綾が店の前を通った時、零すように言った。
「トリプル、だって」
「で?」
「仙蔵、食べようぜ」
一緒に、誰と誰が? 私と真綾が、アイスを。
「お前が買うのか?」
「うん」
まあ、奢りなら。
私が頷くと真綾は店に向かって走り出そうとした。が、その肩を掴む。
「待て」
「何?」
「ミント系は」
「わかってるって。ミント嫌いだもんな」
笑ってそう言うと、真綾は店に走り出した。
……私がミントを苦手としていることを、奴に言った覚えは無いが気にしないことにした。
いちいち気にしていても、今更だ。
数分後、真綾は三つアイスを乗せたコーンを持って戻ってきた。
ただ、コーンは一つだけ。
「真綾、自分の分はどうした?」
「え、これ仙蔵の分も含んでるんだけど」
なんとなく予想はついていたけれど。
「はい、仙蔵、あーん」
「…………」
「仙蔵、口開けないと食えないぞ」
「…………」
予想はついていたけれど、真綾の望み通りにはしたくない。
「あっ、仙蔵溶けてるって!」
「…………」
目の前で、一番上のチョコチップが傾き始める。真綾は一番下にあるクッキークリームを必死に舐めていて、傾きに気づいていない。
傾く、チョコチップ。
「あ」
気づいたら落ちかけのチョコチップに口を近づけていた。真綾の顔もすぐそこにある。
「おお、ナイスキャッチ仙蔵」
「うるはい」
うまく喋れない。真綾はニッと笑っている。
「美味いな、アイス」
「早くそっち食べろ。垂れている」
「うおっ」
「カップにすればいいものを……」
「カップだと三段ぽくねぇじゃん!」
三段重ねの魅力!
(あと、こういう展開もあるからね)(……後は一人で処理しろ)(せっかく仙蔵の好きなの選んだのに!?)(……少しは食べる)
やっぱり攻めっぽい真綾が好きです。
やばいな、かなりアイスに踊らされてる………(笑)
仙蔵はチョコ系が好きそう。いちごとかでもいいけど、チョコ。かわいいじゃん、チョコ好きな仙ちゃん!
真綾は何でも食べるけど、仙蔵の趣味に合わせます。
あれ、これって尽くす男の図…?
「アイス」
真綾が店の前を通った時、零すように言った。
「トリプル、だって」
「で?」
「仙蔵、食べようぜ」
一緒に、誰と誰が? 私と真綾が、アイスを。
「お前が買うのか?」
「うん」
まあ、奢りなら。
私が頷くと真綾は店に向かって走り出そうとした。が、その肩を掴む。
「待て」
「何?」
「ミント系は」
「わかってるって。ミント嫌いだもんな」
笑ってそう言うと、真綾は店に走り出した。
……私がミントを苦手としていることを、奴に言った覚えは無いが気にしないことにした。
いちいち気にしていても、今更だ。
数分後、真綾は三つアイスを乗せたコーンを持って戻ってきた。
ただ、コーンは一つだけ。
「真綾、自分の分はどうした?」
「え、これ仙蔵の分も含んでるんだけど」
なんとなく予想はついていたけれど。
「はい、仙蔵、あーん」
「…………」
「仙蔵、口開けないと食えないぞ」
「…………」
予想はついていたけれど、真綾の望み通りにはしたくない。
「あっ、仙蔵溶けてるって!」
「…………」
目の前で、一番上のチョコチップが傾き始める。真綾は一番下にあるクッキークリームを必死に舐めていて、傾きに気づいていない。
傾く、チョコチップ。
「あ」
気づいたら落ちかけのチョコチップに口を近づけていた。真綾の顔もすぐそこにある。
「おお、ナイスキャッチ仙蔵」
「うるはい」
うまく喋れない。真綾はニッと笑っている。
「美味いな、アイス」
「早くそっち食べろ。垂れている」
「うおっ」
「カップにすればいいものを……」
「カップだと三段ぽくねぇじゃん!」
三段重ねの魅力!
(あと、こういう展開もあるからね)(……後は一人で処理しろ)(せっかく仙蔵の好きなの選んだのに!?)(……少しは食べる)
やっぱり攻めっぽい真綾が好きです。
やばいな、かなりアイスに踊らされてる………(笑)
仙蔵はチョコ系が好きそう。いちごとかでもいいけど、チョコ。かわいいじゃん、チョコ好きな仙ちゃん!
真綾は何でも食べるけど、仙蔵の趣味に合わせます。
あれ、これって尽くす男の図…?
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