まるで夢を見る者のような、
×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
お、お久しぶり……ですorz
そんなわけで久しぶりの新鮮夢です……っていうかいつも南とこころちゃんの話ばかりなのは何故……?
というわけで最終話後のお話でーす^^
そんなわけで久しぶりの新鮮夢です……っていうかいつも南とこころちゃんの話ばかりなのは何故……?
というわけで最終話後のお話でーす^^
PR
「この間さ、すっごくかっこいい人みかけちゃってさ」
「え、どんな人? ココとかナッツみたいな人?」
「あそこを比較対象にするのは反則よ、のぞみ。でも、あの二人と並んでもいけるかも」
「へぇー!」
りんが楽しそうに言えば、のぞみも興味深いように返事をする。話題についていけない私は、「そうなんだ」と曖昧に返事を返す。
「あー! わたし、おつかい頼まれてたあ! 二人とも、先に帰ってていいよ!」
突然大きな声を出したのぞみは、「ごめんね、バイバイ!」と手を振って走り去った。そんなのぞみをみて、りんが呆れたようにため息を吐き出した。
「のぞみー、転ばないでよー! 全く、危なっかしいんだから」
「本当ね」
笑いながら言うりんにつられて、私もつい、笑ってしまう。のぞみを見ていると、そんなふうに笑えるから不思議だ。
不思議ついでに、私はりんに尋ねてみた。
「ねえ、りんはどうしてかっこいい人が好きなの?」
「えっ?!」
尋ねた瞬間、りんの顔が真っ赤になる。何故そんなにも驚いたような表情をしたのかわからない私は、首を傾げていた。
「どうして、って……嫌いなの、かっこいい人とか?」
「嫌いとかは思わないけど、りんがそこまで気にする理由がわからなくて」
りんは小さく「どうして、ねえ……」と呟いて頭をかく。困ったような顔を、していた。
「……ごめん」
「いや、謝ることじゃないって! 何て言うのかなあ……憧れ、みたいな?」
「憧れ?」
「そっちはないの?」
りんに尋ねられて、私は考える。
かっこいい人、の基準はいまいちわからないけど、ココやナッツはかっこいいとは、思う。でも、そこから憧れというのはないかもしれない。
「ねえ、恋とか、したことないの?」
「……恋?」
今まで触れ合った異性は、そんな対象でみるような人ではなかった。
私はあくまで組織の歯車の一つで、彼らも同様だった。少しでもその関係が崩れると、何かが消えてしまいそうな気すらした。
そんな私とは違って、りんは生き生きとしているような気がする。明るく元気で、のぞみだけでなく、私を含めるみんなを引っ張ってくれているような、太陽みたいな存在。
「恋をしたら、」
「ん?」
「私も、りんみたいになれるのかな」
恋したら変われるの?
(そのときのあの子の顔に)(一瞬心臓が強く拍動した)(私を見つめる瞳に)(やけに強い熱を感じて)
(それが、恋じゃない?)
(なんて口に出すことは)(できるはずもないけど)
まさかのりんちゃんさんフラグ/(^o^)\
ってかまだ明日もテストなのに何やってんの私/(^o^)\
一つ言い訳をするなら、前々から書いていてようやく書けた話なのです、これ。バレンタイン前から書いてたってのに今完全の私ェ……
更新が止まっていたって言うね……。
何かネタが思いつきそうで思いつかない微妙なスランプだったりします。
そんなわけでちょっと気分転換にバトンをば。
今回はフレプリから南と中さんで。
何かネタが思いつきそうで思いつかない微妙なスランプだったりします。
そんなわけでちょっと気分転換にバトンをば。
今回はフレプリから南と中さんで。
※BLD注意
「あれ、仙蔵じゃん」
突然上から声がした。少し当たりを見渡した後、倉庫の屋根の上を見ると、へらりと笑う姿があった。
「眠れないのか?」
「ああ。それより、お前は?」
「月を見ながら一杯ね。一緒にどうだ?」
杯を見せながら、私に声をかける。仕方ない、と呟きながら、私は屋根の上に登った。
「仙蔵って結構呑める?」
「そこそこだな」
久しぶりに呑むな、と思いながら一気に呑み干す。隣から、「おぉ」と間抜けな声が上がった。
「呑むねぇ、仙蔵」
「そこそこと言ったはずだ」
「いや、いい呑みっぷりだ。もう一杯いくか?」
「そうする」
杯の中に入った酒が、ゆらゆらと月を映す。満月はいびつな形になっていた。
「いい酒だろ」
「ああ」
「月を見ながら、愛する人との酒なんて、俺は幸せ者だねえ」
不覚にも、その言葉に心臓の音が高まった。やつは、やはりへらりと笑っている。
「あ、仙蔵照れてる?」
「黙れ」
「可愛いなあ。やっぱり仙蔵は可愛いよ」
「お前の口はどうすれば塞がるか試してみようか」
私が言うと、奴は吹き出した。同時に、私も笑いがこぼれた。
「っははははは」
「何が可笑しいんだ、そんなに」
「仙蔵だって笑ってるじゃねーか」
「それは、まあな」
「あー、幸せだなあ」
月を見上げながら、奴は言う。きっと互いに酔っているんだ。火照る頬の言い訳を自分にそう言い聞かせ、私は月を映した酒を呑んだ。
月見酒の夜
(こんな風に二人で呑めるなら)(何か特別な酒の肴とか)(特別な風景だとか)(そんなもんはいらないんだ)
(こんな風に二人で呑めるなら)(ただ隣にいるだけで)(酒はこんなにも)(幸せな味になる)
真綾×仙蔵
久しぶりに真綾と仙蔵の話が書けて満足です。
元ネタは学校行く途中にある商店街の吊り下げられてる川柳から。とても素敵な句でした。
もちろんですが未成年の飲酒はイクナイ(・A・)
「あれ、仙蔵じゃん」
突然上から声がした。少し当たりを見渡した後、倉庫の屋根の上を見ると、へらりと笑う姿があった。
「眠れないのか?」
「ああ。それより、お前は?」
「月を見ながら一杯ね。一緒にどうだ?」
杯を見せながら、私に声をかける。仕方ない、と呟きながら、私は屋根の上に登った。
「仙蔵って結構呑める?」
「そこそこだな」
久しぶりに呑むな、と思いながら一気に呑み干す。隣から、「おぉ」と間抜けな声が上がった。
「呑むねぇ、仙蔵」
「そこそこと言ったはずだ」
「いや、いい呑みっぷりだ。もう一杯いくか?」
「そうする」
杯の中に入った酒が、ゆらゆらと月を映す。満月はいびつな形になっていた。
「いい酒だろ」
「ああ」
「月を見ながら、愛する人との酒なんて、俺は幸せ者だねえ」
不覚にも、その言葉に心臓の音が高まった。やつは、やはりへらりと笑っている。
「あ、仙蔵照れてる?」
「黙れ」
「可愛いなあ。やっぱり仙蔵は可愛いよ」
「お前の口はどうすれば塞がるか試してみようか」
私が言うと、奴は吹き出した。同時に、私も笑いがこぼれた。
「っははははは」
「何が可笑しいんだ、そんなに」
「仙蔵だって笑ってるじゃねーか」
「それは、まあな」
「あー、幸せだなあ」
月を見上げながら、奴は言う。きっと互いに酔っているんだ。火照る頬の言い訳を自分にそう言い聞かせ、私は月を映した酒を呑んだ。
月見酒の夜
(こんな風に二人で呑めるなら)(何か特別な酒の肴とか)(特別な風景だとか)(そんなもんはいらないんだ)
(こんな風に二人で呑めるなら)(ただ隣にいるだけで)(酒はこんなにも)(幸せな味になる)
真綾×仙蔵
久しぶりに真綾と仙蔵の話が書けて満足です。
元ネタは学校行く途中にある商店街の吊り下げられてる川柳から。とても素敵な句でした。
もちろんですが未成年の飲酒はイクナイ(・A・)
練習の休憩時間、ささやかな楽しみとなっているのは彼女の手作りお菓子だったりする。
「みんな、お疲れさま。今日はみかんゼリーだよ」
にこり、と微笑む彼女を見て、一瞬胸が高鳴った。
「……風丸、どうした?」
目の前に円堂の顔が現れて、ぼんやりした意識がはっと覚醒した。
「え、いや」
「早く行かないと、なくなるぞ?」
「あ、ああ」
円堂は歯切れの悪い俺のほうを不思議そうに見ながら、先に彼女のもとに向かった。
彼女は丁寧に一人ひとり手渡しをしている。にこりと微笑む彼女を見て、思考が止まりそうになる。
「風丸くん?」
「えっ、あ」
先ほどの円堂と同じような、不思議そうな顔を浮かべて首を傾げている。俺に渡そうとしているゼリーを手に持ったまま、俺を見つめていた。
「体調悪い? ぼんやりしているみたいだけど…」
「いや、全然、なんでもないから。ちょっと暑いから、ぼーっとしただけ」
俺が言うと、「そう…?」と首を傾げたあと、何かを思い出したかのように頷いて、持っていたゼリーを置いてどこかに行った。
「はい、冷凍みかんゼリー!」
「え?」
どこからともなく彼女はそれを取り出し、俺に差し出していた。
「暑いときは冷たいものに限るよね! 本当はみんな分用意したかったんだけど、全部凍らなくて…」
「でも、何で俺に…?」
「暑くてぼーっとしてるんでしょ? これ食べて、シャキッとしてね」
手渡されたカップはとても冷たくて、ぼんやりとしていた頭がはっと目覚めたようだった。
「みんなには内緒、だよ」
小さく囁いた声に、俺は頷くしか出来なかった。
恋は冷凍みかんゼリー
(また頭がぼんやりする)(冷たい刺激が頭をつつくのに)(彼女を見てるとまた、頭が)(みんなのみかんゼリーとは少し違う)(俺だけの特別で)(頭がまた火照るようだ)
冷凍みかんゼリーはおいしいと思う(主張)
そんなわけで風丸→まゆき。
風丸はなんとなくまゆきが気になっていればいいと思います。そしてみかんが好きだと嬉しい(笑)